三樂文庫
鎮守の森
2021.11.02
文中より、
「日本の森林と現代の日本人について考えようとすると、おおまかに三つの場合が想定できる。
針葉樹の植林、
里山の雑木林、
そして鎮守の森である。」
紹介文より、
—広々とした風景の中で、こんもりと、
まるで「緑の島」のように見える鎮守の森。
戦後、この日本独特の緑環境は次々に破壊され、
われわれは心のふるさとまで失いつつある−−−。
植物学者が提案する新しい森づくり、
そして宗教者との対話から、
日本の未来像と自然のあるべき姿を探る。—
この本を片手に東北に小旅行をした。
「常磐西線」「仙山線」とローカル線車窓からの景色は稲刈り時期最中の黄金色とともに
10月下旬なのに紅葉の兆しのない緑色の山々を眺めていく。
日本はつくづく山(森林)の国だと思う。
小旅行の目的の一つは初孫の「お宮参り」
仙台市青葉区八幡「大崎八幡宮」=この宮にある保存樹木は「高野槇」
日本にあまたある神社仏閣自体、「鎮守の森」そのもの。
冷涼な空気と神事が、まぶたを閉じ自然と手を合わせる仕草となる。
近年、激減している「鎮守の森」を筆者宮脇氏は大切さ故に再生の手を緩めない。
第二章の対談では總持寺、貫主板橋興宗氏と「千年の森づくり」について
語られている。
鎮守の森
- 三樂文庫No:048
- 著者:宮脇昭 板橋興宗
- 出版社:新潮社
- 発行日:2000年4月25日
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文章・写真: 三樂編集部