三樂文庫
オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える
2022.05.30
今月、イビツァ・オシム氏が亡くなった。
そこでこの1冊でオシム氏を辿ることにした。
名監督であることは欧州でも、日本(ジェフ市原、日本代表)でも周知のことで、
特に「考えるサッカー」を基本に数々の名言が残る。
名言は、とてもユニークで相手に対して、辛辣さ、鋭さと愛情が交錯する。
まさに人間らしい。
ユーゴスラビア代表監督時代に同国内において内戦が勃発。
ユーゴスラビア紛争、クロアチア紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、コソボ紛争、マケドニア・アルバニア紛争が起こった。
そして、6カ国、5民族、4言語、3宗教、2文字の紛争は続いた。
戦争の経験は不要だが、
オシム氏にとって、人生に、サッカーにこの時の経験が大きな影響を与えていることは間違いない。
明け透けなく真理をついた言葉。
「考えるサッカー」
まだ見たかった。
まだ聞きたかった。
ご冥福を祈ります。
オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える
- 三樂文庫No:077
- 著者:木村 元彦
- 出版社:集英社
- 発行日:2005年12月10日
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文章・写真: 三樂編集部