三樂文庫
「日曜日の住居学」 住まいのことを考えてみよう
2021.02.22
地方から東京に転勤になった折、なんの躊躇もなく賃貸マンションに引っ越しました。
その流れで?数年後マンションを購入して、はや25年…
この書は、サブタイトルどおり「住まいについて考えてみよう」とプロの設計家が
一般人向けに伝授して頂ける内容になっています。
1983年「リビングルームって何だろう」丸善出版より、1995年講談社+α文庫として刊行されたものです。
あとがきを担当された松家仁之氏曰く、東日本大震災のはるか前に亡くなられた宮脇檀(まゆみ)氏は、この当時より「住まい方」「暮らし方」についての警鐘を鳴らしていたことに気づくと記しています。
別の視点で、著者は裕福でアカデミックな家庭環境の中で育ち、建築家を目指し
励まれたものと推測します。
私の両親と同世代なので身近にも感じますが、その家庭環境の違いから「思考」も、「嗜好」も
「生き方」「暮らし方」については大きく違いがあるものだと比較、感心してしまいました。
その息子世代のわたし、感心している場合ではなく、
還暦も過ぎ、遅ればせながら初めて「住まいのことを考えてみよう」
と思いました。
日曜日の住居学
- 三樂文庫No:012
- 著者:宮脇 檀
- 出版社:河出文庫
- 発行日:2013年5月20日
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文章・写真: 三樂編集部