三樂文庫
廃炉 「敗北の現場」で働く誇り
2021.03.11
あれから10年が過ぎました。
何が変わって何が変わっていないでしょうか?
この書は「福島第一原子力発電所=イチエフ」で働く人達の
仕事を始めた動機、意気込み、不安、変化、誇りなど、関わる様々な
登場人物の「仕事とは」「働くとは」何か?
の角度から著者の取材を重ねたドキュメントです。
この事故を境に「原子力発電」の存在自体、意見が別れます。
火力発電のまかない、自然エネルギーの活用、CO2排出の少ない原子力の大事故…
そのような中、イチエフは間違いなく「廃炉」にしなければならない。
「きっと誰かがやっているのだろう」
と私を含め多分大多数の気持ち。
「これは誰かがやらなければならない仕事なのだ」
と思った登場人物。
そのようなボクがやる、私がはたらくをみせていただいて
私が生きている間には終わらない「廃炉作業」を
そこに関わり、そこで働く人たちを想像しながら
これからも見守っていきたい。
廃炉 「敗北の現場」で働く誇り
- 三樂文庫No:015
- 著者:和泉 連
- 出版社:新潮社
- 発行日:2021年2月15日
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文章・写真: 三樂編集部