三樂文庫
墨子よみがえる ”非戦”への奮闘努力のために
2021.08.16
今年1月、90歳で亡くなった半藤一利氏。
少年時代に東京大空襲を経験し、「戦争反対」の思いは強く、
ジャーナリズム精神旺盛な庶民的な作家。
墨子は、紀元前、
2500年前、戦国時代の中国で「兼愛」「非攻」の思想を持って、各地に”非戦”や”愛”を説いて周った。
他の錚々たる思想家からは理想主義と相手にされていなかった。
巻末には、NGOペシャワール会代表、中村哲氏との対談(2012年初夏)が紹介されている。
著者が「現代の墨子」と標榜する中村さんの”非戦”を実践する活動、行動は
まさに墨子と重なる。
残念ながら、2019年12月4日、車で移動中に銃弾に遭い逝去。
今まさに世界の中で、日本でその真意を少しでも理解し共感できればと願う。
墨子よみがえる ”非戦”への奮闘努力のために
- 三樂文庫No:037
- 著者:半藤一利
- 出版社:平凡社
- 発行日:2021年5月10日
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文章・写真: 三樂編集部