三樂文庫
三つの石で地球がわかる −岩石がひもとくこの星のなりたち-
2021.11.08
地球を構成する3つの石とは「橄欖(かんらん)岩」、「玄武岩」、「花崗岩」。
それぞれ46億年前の地球誕生から暫く後に、この順番で形成されていったそうです。
地球の構成物質は、「橄欖(かんらん)岩」82.3%、「玄武岩と花崗岩」合わせて2.3%しかありません。
残りは金属(隕鉄)だそうです。
しかし、「かんらん岩」は、地球内部を構成する「マントル」の中にあり、あまり馴染みがありません。
元素記号で書くと「2Mg2SiO4」
つまり、マグネシウムとケイ素、酸素が融合して正四面体の単位胞が規則的につながり結晶となり
「造岩鉱物」ができます???
うぅ-ん、難しい。
でも表紙の美しい緑色がそれだそうです。
私たち三樂が取り扱う石の多くは、やっと「終章:他人の石たち」に出てきます。
タイトルも少し淋しいですね。「石灰岩」「片麻岩」「チャート」「砂岩」…など。
宇宙の誕生から地球の進化、これらの石の生い立ち、構成する元素、原子の結合まで
マクロとミクロの世界はとどまるところを知らない…
難しいけど「地球という星のなりたち」には限りないロマンが存在する。
文中に日本最古(20億年前)の花崗岩を展示している岐阜県七宗町「日本最古の石博物館」が紹介されています。
行って見て、少し理解を深めましょう。
三つの石で地球がわかる −岩石がひもとくこの星のなりたち-
- 三樂文庫No:049
- 著者:藤岡 換太郎
- 出版社:講談社
- 発行日:2017年5月20日
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文章・写真: 三樂編集部