三樂文庫
完全図解 海から見た世界経済
2022.02.28
最近のニュースでは、海にまつわることが多い。
特に領海をめぐる各国の行動、政治的な発信には、危険な予感がする。
劇的な人口増加に伴い、エネルギーとして、食糧としての
「資源の争奪戦」の様相だ。
海に囲まれ資源の少ない島国日本とっての「海洋」は多岐に渡り重要な意味を持っている。
昨年、遠くスエズ運河で座礁した大きな日本のコンテナ船事故は、当社にとっても
コロナ禍でただでさえ納期のかかる輸入品に特別な危機感を覚えた。
「Marine Traffic」というサイトで、コンテナナンバーもしくはコンテナを乗せた船便がわかれば、
タイムリーに洋上のどこにいるかがわかる。
「スエズ運河」など交通の要所には数珠つなぎの船舶がひしめいている。
世界中の海洋に満天の星のような無数の船舶が東へ西へ進んでいる。
私は最近、日本の一次産業(農業、漁業、林業)の可能性や必要性の高まりを感じている。
就労としての重要性は増すばかりだと思っていた。
しかし、この本の資料に漁業就労者数が18万人(2013年)、現在15万人(2017年)と記されていた。
ちなみに林業就労者数は4万5千人(2015年)。
愕然とするほど少ないことに衝撃を受けた。
「海から見た世界経済」というマクロ経済的視点と
島国日本の漁業就労者数の極めて少ないことに、違和感や危機感、不均衡、不健全、不安など
得も言われぬ感情が湧いてくる。
これでいいのだろうか?
母なる海は、
猛烈なスピードで進む世界経済価値の変容を静かに見守っているのだろう。
24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めた。
あっという間に極めて危険な状態が進行している。
救いは、ロシア国内の反戦デモが小規模ながら行われ、
インターネットを通じて「反戦」に賛同する声が多くなっていること。
ロシア国民と世界の人々の「声」がプーチンに届くかどうか?
#nowarinukraine
- 三樂文庫No:065
- 著者:山田吉彦
- 出版社:ダイヤモンド社
- 発行日:2016年3月17日
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文章・写真: 三樂編集部