三樂文庫
死と生
2022.02.07
この新書の帯はこうだ。
「死」とは何か?
なぜ、怖いのか?
死ねば、どこへゆくのか?
子供たちがひとりの老人の死に向き合うことになった夏休み物語だった。
私にもそのような時期があった。
この歳になって再び「死」について考えることは、「生きる」ことの意味を少し理解できるようになるかもしれない。
著者の「まえがき」より
経済成長が可能か否かなどというよりも、生の意味や死の意味を問うことの方が…
人類の普遍的な問いではないでしょうか。
古代のエジプト人が、死後の魂にたいへんな関心をもった事実はよく知られ…
縄文時代の日本人でも…
死後の世界にさえも無関心ではなかったでしょう。
…今、生きているような高度な経済社会、自由な社会、科学や個人主義が勝利した社会にあって、
死生観を問うことはたいへんに難しくなってしまいました。
…われわれは、みな、自分の死生観を自己流に探し出すほかないのでしょう。
本書は私なりの死生観の試みです。
死と生
- 三樂文庫No:062
- 著者:佐伯啓思
- 出版社:新潮社
- 発行日:2018年7月20日
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文章・写真: 三樂編集部