三樂文庫
森林列島再生論 森と建築をつなぐイノベーション「森林連結経営」
2022.10.17
植林から40〜60年かけて標準伐期齢となる日本の針葉樹スギ、ヒノキに、私たちは
試されている気がする。
大戦後、廃墟と化した国土に木造住宅の需要が高まり、針葉樹の植林が行われた。
しかし、時間がかかる。
その間、需要を満たす外来材が安いコストでどんどん輸入されてきた。
住宅メーカーは2×4仕様の輸入SPF材や、こぞって工法を売りにし鉄骨やコンクリートも導入していく。
木材一辺倒ではなくなる。
そして、日本は見事に戦後の高度成長を果たし80年代に経済の絶頂期を迎えた。
その後は、失われた30年とも言われ経済の低迷が続いている。
政治は低迷を打破するために、借金(国債)を増やしていった。
かれこれ時間が経った。
その間、置いて行かれた日本の森林は静かに成長し続けていた。(資産)
この書は、「林業」を「森林産業」に換え、有効な森林(資産)の活用術が提案されている。
今まさに持続可能な「森林産業」への転換点の道筋が描かれている。
森林列島再生論 森と建築をつなぐイノベーション「森林連結経営」
- 三樂文庫No:094
- 著者:塩地博文、文月恵理、高口洋人、松本晃、酒井秀夫、寺岡行雄
- 出版社:日経BP
- 発行日:2022年9月15日
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文章・写真: 三樂編集部