三樂文庫
歴史と宗教がわかる! 世界の歩き方
2023.03.04
仕事の関係で年に数回、外国に旅をする。
仕事に関係する場所は、山や高原、地方の町が多い。
それと都市部の展示会。
数少ないが、人と話したり(通訳を通じて)する。
それぞれの話題は様々で、記憶に残る。
インドの高原で乗っていた車がたまたま村を通り掛かった時にパンクし、(しかもこの日は2回)
住居から満面の笑みと怪しい者を見るような目とが交錯した子供や若者たちが
大勢集まってきて、
初めて見る日本人に
確か「空手、もしくはカンフー」の所作をさせられ、
それはおおいにうけた。
当時のデジタルカメラにも興味津々だった。
案内のサプライヤー社長曰く、
「多分、この子達は一生日本人に会うことは無いだろう」
この言葉に私はとても驚いた。
10数年前のことだが、インドも急速な発展、近代化で
この話もいい意味で裏切られると良いと思う。
経済的な貧困はあるかもしれないけど、
あの笑みは忘れられない。
内戦後(10年程度)のクロアチアでは、
建物(弾痕)に限らず、人の目も伏し目がちに見えた。
こちらでは女性の営業部長(元教師)が案内してくれた。
採石場、ストックヤードの傍の事務所でミーティングをしていると
日の丸が記された新車のタンクローリー車が油を積んで入場してきた。
日本の国際援助による寄付されたものだと説明された。
また、その町のレストラン、ビーチの傍らに金属製の「折り鶴」(私の背よりも高い)のモニュメントがあった。
広島との関係(核兵器のない平和な世界の構築)が碑に記載されていたと思う。
彼女は、教師時代に生徒に戦後の平和な発展を遂げた日本を紹介し、
尊敬し、見習いたいと言っていた。
これまで「歴史や宗教」について、深く知ることはあまり無かったけど、
これからはそのような視点でも、さまざまな国を旅してみたい。
- 三樂文庫No:100
- 著者:池上 彰+増田 ユリヤ
- 出版社:ポプラ社
- 発行日:2023年2月6日
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文章・写真: 三樂編集部