三樂文庫
渡辺崋山
2023.10.10
渡辺崋山は、江戸後期の武士(三河国田原藩士)で、画家でもあり、儒学者でもあります。
画家としては、様々な技法の活用と独自性ある人物画、風景画はその時代の最先端だったと思います。
また、儒学者として、鎖国時代の西洋(世界)の情報も得て、江戸幕府(日本)存続の危機も
大いに感じていたのだと思います。
しかし、その当時の日本の仕組み(幕府、武家社会)のなかで、不幸な方に流れ、
悲惨にも自決してしまいます。
この本の著者がドナルド・キーンさんということで、氏の奥深い透察で、
華山の母への愛、藩主への忠義が表されています。
現在、田原市博物館で渡辺崋山生誕230年記念の特別展が開催されています。
タイトルは「ドナルド・キーンと渡辺崋山」
今月開催される記念イベントのギャラリートークを聴講して、今一歩、お二人を知ってみたい。
渡辺崋山
- 三樂文庫No:123
- 著者:ドナルド・キーン 角地幸男 訳
- 出版社:新潮社
- 発行日:2007年3月20日
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文章・写真: 三樂編集部