三樂文庫
歌わないキビタキ 山庭の自然誌
2024.01.31
久しぶりに梨木香歩さんの新刊「歌わないキビタキ」を読み終えました。
少し集中しづらい読み方をしてしまいました。
梨木さんの小説には数多くの植物、生き物が登場するので今回、数えながら読んでみようと試みました。
カウントの基準が曖昧なことと、かなり不正確なカウントなので数字を指すのは烏滸がましいのですが
大まかには以下の通りです。
〈鳥類〉39種
〈植物〉112種
〈菌糸類〉18種
〈動物〉33種
〈昆虫〉16種
〈蝶類〉2種
〈両生類〉2種
〈爬虫類〉4種
キビタキは挿画にあるような黒を基調とし腹周りが黄色い小さな渡り鳥です。
先月、福島に旅行に行った際、裏磐梯ビジターセンターの受付で「キビタキ」のピンバッチが販売されていました。
福島県の県鳥だそうです。
ピンバッチ収集が好きなので、裏磐梯山を模したものとともに購入したばかりでした。
気に入っています。
一度、キビタキの囀りを生で聴いて認識してみたい。
ところで、この本は2020年から2022年までを6章に分け綴られています。
この間、コロナウイルスが地球上を襲い、日本の首相が銃撃され亡くなったり、
ロシアの暴挙が始まったりした殺伐とした期間でした。
おまけに10月7日にハマスのイスラエル奇襲攻撃が始まりました。
山庭の身近な植物の生き物の観察から
梨木さんの色々な思いがよぎるような…
ついつい引き込まれるお話です。
歌わないキビタキ 山庭の自然誌
- 三樂文庫No:128
- 著者:梨木 香歩
- 出版社:毎日新聞出版
- 発行日:2023年9月30日
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文章・写真: 三樂編集部