三樂だよりmagazine
三樂的おすすめ庭園7選(日本編)
コラム 2019.03.25
ふらりとでかけた先で、自然素材と植物の素敵な組み合わせ方を見つけると嬉しくなります。そんな散策で見つけた素敵な庭園を、三樂目線でいくつかご紹介します。
旧芝離宮恩賜庭園(東京都)
都会のビルが囲む庭園ですが、小さな「大山」に登ると見晴らしが良いです。
根府川の石が多く、小田原の庭師が作庭したそうです。江戸大名庭園が平成の港区にある。素敵ですね。
訪れたときには、彼岸花が咲いていました。最近、会ってない人に会いたい。そんなふうに思わせてくれる庭でした。(2017年9月訪問)
基本情報
- 旧芝離宮恩賜庭園 公式サイト
- アクセス
- JR山手線・京浜東北線「浜松町」下車北口 徒歩1分
- 都営地下鉄大江戸線「大門」(E20)下車 徒歩3分
- 都営地下鉄浅草線「大門」(A09)下車 徒歩3分
- ゆりかもめ「竹芝」下車 徒歩10分
徳川園(愛知県)
池泉回遊式庭園は、矢田川の河岸段丘の高低差を活かし、植物や石組み、資材としての竹の利用など整備されています。茶室、瑞龍邸の佇まいは興味深かったです。
龍仙湖の縁には、鯉と同じ色合いのユリ科の植物が咲いており、これまた素敵だなと感じさせる要素のひとつでありました。(2018年6月訪問)
基本情報
- 徳川園 公式サイト
- アクセス:JR中央本線「大曽根」駅下車南出口 徒歩10分
有楽苑(愛知県)
>取引先パートナーの会社様とその皆さんのご案内で、愛知県犬山市を散策させていただきました。
犬山遊園駅で下車し、犬山 成田山に初詣。本院の成田山に負けずとも劣らぬ立派な寺院の佇まいです。山の上に立つロケーションも素晴らしく、御朱印もいただきました。
名鉄犬山ホテルに隣接する「有楽苑」、その中にある国宝「如庵」の茶庭、庭園を見学しました。
苔の緑の中に転々と続く石の道。一歩一歩、足元を見ながら歩く。こんなおだやかな時間も必要だと感じさせてくれます。(2018年1月訪問)
基本情報
※2019年3月1日(金)~2021年秋頃まで建造物等の保存修理工事のため公開を一時休止しています
三渓園(神奈川県)
社員旅行で訪れました。
各時代の建築物やお庭は、過去と現在と未来を想像することができますね。
庭園の楽しみ方のひとつに、季節によって見られる花々があります。常緑樹や通年咲く植物のほかに、季節を感じる緑を植えるだけで、庭に季節が生まれます。(2019年1月訪問)
基本情報
- 三渓園 公式サイト
- アクセス:横浜駅から 東口2番のりば《市バス8・148系統》約35分 三溪園入口下車・徒歩5分
白鳥庭園(愛知県)
平成3年に開園した池泉回遊式庭園です。とても管理が行き届いていて、見頃の樹木鑑賞にとどまらず、気持ちの良い庭時間、庭空間を過ごすことができました。
アオモジの可憐な黄色い花を初めて見ました。数珠繋がりで、そろばんの木とも言うそうです。他にも、紅白のボケ、ミツマタ、サンシュユ、アセビ、足下には、フクジュソウ…
御嶽山から木曽川を経て、伊勢湾に注ぐ壮大な「水」がテーマで、石組みや石積みを設えて、物語になっています。
平成につくられたこの庭は、数多の時代の人達に愛されることでしょう。(2019年3月訪問)
基本情報
- 白鳥庭園 公式サイト
- アクセス:地下鉄名城線『神宮西』駅4番出口 徒歩10分
東山荘(愛知県)
出張の時間の間を見て名古屋市の「東山荘(トウザンソウ)」を見学してきました。
地下鉄桜通線瑞穂区役所駅から東へかなり歩いたところにあります。山崎川の橋からは桜並木がかなり高低差のある川を蔽っていて、何とも風情のある風景になっています。周りは閑静な住宅街で、町の歴史にも興味をそそります。
池と渓谷、滝を造り、石橋を架け3600坪の広大な敷地にうっそうとした自然樹林を巡る自然回遊式の林泉庭園です。良かったです。散った花の大きな粒の雨が降ってきました。
事務所にお断りをしてから見させていただくのですが、話を聞くと2日振りの入園者だそうです。なんとももったいない!まさに穴場ではないでしょうか。
東山荘は綿布商の伊東信一氏により、大正初年から10年余りをかけ建造されたと記されています。明治、大正の建築様式は格調が高く、いろいろな所に化粧を施してあり、佇まいの良さを感じます。
またいつか、桜、紅葉の季節に行ってみたいです。(2017年5月訪問)
基本情報
- 東山荘 公式サイト
- アクセス:地下鉄桜通線「瑞穂区役所」下車1番出口 徒歩12分
庭園ではありませんが、もうひとつご紹介を。
お近くを訪問の際にぜひお立ち寄りくだささい。
二ケ領用水久地円筒分水(神奈川県)
川崎市武蔵小杉駅前の商業施設「GRAND TREE」で川崎市7区のパネル展示があり、高津区のこの分水施設が桜の木に覆われ素敵な写真パネルだったので立ち寄りました。
なんと遡ること、江戸時代まで。徳川家康の指示で米の収穫拡大に向け、多摩川の農業用水を農地面積(収穫)の見合うように分水を行ったようです。二ケ領とは川崎領と稲毛領です。
詳しくは、川崎市のWebサイトをご覧ください。
用水沿いは桜並木で、散歩には持って来いの静かな道でした。大きな鯉が悠々と泳ぎ、鷺は餌を突いている光景は昔とそう変わっていないようです。
私が訪れたのは5月の下旬、紫陽花が咲き始めていました。(2017年5月訪問)
基本情報
- 川崎市Webサイト 二ケ領用水久地円筒分水
- アクセス:JR小田急線「登戸」駅〜JR南武線「久地」駅間あたり
出張で出向くことの多い場所が主になってしまいましたが、訪れた中で良かったものをご紹介させていただきました。庭園や、散策の途中で見かけるふとした自然の中に素敵だなとおもうものがあったならば、ほんの一部分でも家の庭の片隅に取り入れてみてはいかがでしょうか。
※基本情報は最新ではありません。訪問の際には、各公式サイトをご覧ください。
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文章・写真: 三樂編集部